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…No,7の続きです…
【自分は何故両親の元に生まれたのか?】
【自分】
「自分は、何故、両親の元に生まれたのでしょうか?」
【占い師】
「お待ちください…」
「ん〜っ…」…っと、絞り出すように…声を発した。
「…優しさや、平等さ…
…を、学ぶ為にご両親のもとに生まれたようです。
…そして、ご両親に純粋な優しさを見せたかった…
ご両親は、自分達にブラされず自分のペースで生きている息子…それを見て喜ばれているようで……」
【自分心の声】
「…ん???
両親がマイペースな自分を見て喜んでる??
何かおかしいな…
…自分は杉浦家の中で一番厄介者の親不孝者のはずだが…」
…【自分】
話を遮るように身を乗り出し、こう言った…
「あの、それはないと思いますよ!自分は、兄弟の中で一番親不孝者だったし、唯一孫を見せれず、人格者で両親孝行だった妻と離婚時には皆を悲しませ…
…長男なのに、地元を離れて働き、親の様子を見に行く事もなく、杉浦家から縁を切られてもおかしくな存在なのですよ!!」
【占い師】
「…あ、あの、話の続きがあったのですが、最後まで聞いて頂けてなく…」
【自分】
「…あっ!、す、すみません!、つ、つい興奮してしまいました…💦」
【占い師】
「いえ。では、続きを話しますね。」
【自分】
「はい!お願いします!」
【占い師】
「あなたは、兵士の時に両親を助けたかも知れません…。」
【自分】
「…えっ、えぇ〜っ!……そんな事があるのですかっ?…」
……本能的に全てが繋がった気がした。
…前世で助けたのは、両親両方なんて偶然はないだろうし、感覚的に感じるのは、両親の片方で父だったと思う。
…そうだと仮定すると、父が前世を知る訳ないから、本能的に前世の時の恩返しの気持ちで自分を暖かい目で見守ってくれていた事になる…。
…本人はわかってない中でそんな義務に縛られてたとしたら…、
…と、思ったら、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちが湧いてきた…眼頭が熱くなってきた…
…その時、
【主催者】
「はい、時間ですよぉ〜っ!」
【自分】
「あっ、かしこまりました!ありがとうございました!!」
…制限時間いっぱい使ってかなり濃密な時間にする事が出来、気持ちが大いに満たされ、聞いた事をメモり、整理した。
…その後、隣や斜めの方々の鑑定が終了し、どうだったか聞いてみた。
…隣の僕より少し年上の女性は、
「私は、前世がお姫様だったようです。だから、自由がなかったから、後世では、いっぱい自由に旅行したいと願い、現世に宿ったとの事…。」
【自分】
「それはしっくりきましたか?」
【隣の女性】
「はい、実は、最近、やけにお姫様が夢に出てきて旅行に行く夢を良く見るから、お姫様の人形を買って車に飾った所だったのです!!
それと…、ずっと旅行に行きたくて疼いてた自分がいて、最近やっと子供が手を離れて旅行計画しようか引き続き仕事と家事に人生捧げようか迷ってた所だったから、今日の結果を受けて、遠慮なく休みを取って旅行に行こうと思いました♪」と、楽しそうに語られた。
【自分】
「それは素晴らしいですね♪是非、沢山旅を楽しんで下さいね♪」
…斜め前の還暦の男性は
「自分は…前世は木こりで、現世では、日本を平和にする為に生まれてきたようですが、この年になって具体的にどうしたら良いかわかりません…。」
…との事。
…そうか、僕と逆だな…
……もしかしたら、人は、生まれる前は目的を持って誰かに宿るが、生まれた瞬間に忘れてしまい、同じ事を繰り返してしまうものかも知れないな…。
…と、言う事は、
…こうまとめるとしっくりくるな…
【前世の自分は消えない】
…でも、せっかく目的を持って宿ったなら、
【目的は果たそう】
…いや、もう果たしてる気もするからその上で、生き様を決めるとしたら…世界平和は出来ないにしても…
身の丈に合った、
【身近な人々の幸せに貢献しよう】
…そうすれば、
前世の自分でありながら、現世に活かせるから。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
–完–
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