…過日、ある映画の上映会に行ってきたのですが、
そこには、
「愛」とは?
「幸せ」とは?
「生きる」とは?
…など生きていく上で起こる疑問についての答えが【宝箱】のように詰まっていました。
・ストーリーを端折って話すと、
「生まれながらに脳性麻痺を患い体が不自由で、20歳までしか生きられないと診断された舟橋一男さんが、健常者と同じ人生を歩む生き様を表現したノンフィクション映画で、リアルに旅行したり結婚したりする中で起こる様々な問題に対し、一男さんに映る世界感が描かれていて、それが見る人の想像を超えてくる所が魅力の映画です。」
…もう少し詳しく話すと↓↓↓
「50年前にCBCテレビのドキュメンタリー番組で放映された映像を交え再構築されたものなのですが、
…決して、
【御涙頂戴】と、いう狙いがある作品ではなく、そういったものを凌駕しており、黒澤明監督の映画が一つのメッセージ性を残す映画だとすると、この映画には、各々の人生に対し、全て対応する答えが用意されていて、人生の答え合わせのような映画だと感じました。」
…そこには、
健常者が生きる上で、
よく目の当たりにする、
「悩みや苦しみ」であるとか、「迷い」とか、「寂しさ」とか、
そもそも「愛とは?」「生きる意味とは?」「結婚する意味?」
…とか…
…が、
【贅沢な悩み】であり、
ほとんど【必要なかった事】だっだと、思えるくらい、大切なメッセージが余す事なく宝箱のように詰まっていました。
・正直、自分は、48年間生きてきて、自分なりに様々な苦難を経験し、もう、人生全てを知り尽くしたかのような気でいたのですが、
「本当に愚かだったな」と、自分を悔い、泪を堪えて鑑賞しました。
・上映の前に、主人公の舟橋一男さんの長女である舟橋一枝さんがMCをされ、一男さんや奥様の瑞枝さん、プロデューサーの藤井さんの自己紹介が行われました。
…その藤井プロデューサーの言葉に、後々、プロ魂を感じる事になるとは想像できませんでした(文章の最後にオチがあります)。
…長女である一枝さん(お友達です)は、常に笑顔の絶えない女性であります。
そんな一枝さんが、常々言われていた事が、
「私にとって父の姿は、普段通りの光景であり、ネガティヴに考えた事は一度もなく、障がい者を特別扱いしないでポジティブに捉えて欲しい」…と、
おっしゃっていたのですが…
…実は、自分にはその意味がわからないでいました。
…だから、本当の事を言うと、今回の映画は、自分とは別世界の人生の話で、
【(映画を)興味を持って観れるだろうか?】
…と、思ってる自分がいたのです(一枝さんごめんなさい)。
…しかし、それは大きな誤解であり、見始めてまもなくに後悔する事になり自分を恥じました。
…一男さんは、いつも笑顔で、健常者としても障がい者としても、
人がぶつかるであろう人生の障壁を全てこじ開け、問題を解き明かした、
【先導者】
のような方だったのです!!
…とても衝撃をうけた一つに、一男さんが、76才となった現在も印刷業を営む経営者であり、
ご自分でパソコンを使いこなし、文章も書かれるという事がありました。
…その文章の中には、僕が初めて、読み始めの数ページで涙が止まらなくなった本
「瑞枝さんとの恋物語」
の執筆というものもありました。
…これは、上映会で頂いた本ですが、自分的には、今まで見てきた恋物語の全てを超えてきたと言っても過言ではありません。
ポジティブな一男さんもさすがに恋となると弱気な部分も見え隠れし、様々な葛藤に感情移入し食い入るように読破しました。
人生初の最後まで涙が止まらない本でした。
…最後に、この映画をプロデュースされたCBC TVの藤井稔さんが、上映前に言っていた言葉がそのままその通りでした。
…何て言っていたか?
それは…
「僕は、言葉で伝えるのが下手だから、この映画に全てを詰め込んだのでとにかくこの映画を見て感じて下さい!」
…でした。
題名は、
「やったぜ!じいちゃん」
です。
※現在、NHKの国際放送でも英語版で放送されており、本格映画化(有名俳優が出演する)されるという噂もあります。
本格映画化されたら是非ご覧になって下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。